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プリンセスを護衛

第38章 美憂の涙と優馬の決意

優馬は大体、真相が見えてきた。
美衣を名乗る女と美憂の父親、領はグルで何らかの理由で美衣を殺害した。
でも、分からない。
なぜ、美憂には手を出さない。
なぜ、優馬を展望台に呼びだした。

優馬は展望台を見上げた。
強い目だった。

「僕が真相を暴いて見せる。半ば命捨てても。」

優馬は呟いた。
命捨てるには20歳と言う年齢はあまりにも若すぎるが迷いは無かった。


優馬がタワーの入り口に行くと受付の女性が声を掛けてきた。

「ごめんなさい。今日はあるお客様が貸切にしてて。」

「…」

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