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プリンセスを護衛

第38章 美憂の涙と優馬の決意

優馬は短刀直入に言った。

「あなたは美衣さんではないですね?」

女は動揺した。

「な、何を根拠に。」

「美衣さんは13年前に亡くなっています。その美衣さんのフリをあなたがした。何か知っているはずです。そんなお芝居しなけりゃバレ無かったのにね。」

「くっ!」

相手が顔を歪ませたが優馬は涼しい顔で言う。

「前、僕を気絶させたのは美憂の父親で美衣さんの夫、領さん。
13年前の事故、無傷だった男性。美憂を自分の義理の父、結木さんに預け、自分は忽然と姿を消した。妙だと思いませんか?」

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