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プリンセスを護衛

第38章 美憂の涙と優馬の決意

圭太はパタンと大きな辞書を閉じて美衣に向かって笑いかけた。

「さて、どうしますか?」

美衣はサッと圭太の方を振り向いて拳銃を向けたがその途端圭太が美衣の拳銃を蹴り飛ばした。
そして美衣の頭に辞書を振り下ろした。
美衣はその場に倒れた。
優馬がやっと口を開いた。

「死んだのか?」

「いいえ、ノックアウトしただけですよ。それにこれは正当防衛です。」

優馬は圭太の持ってる辞書に目を落とした。

判例六法

法学部ならみんなが持ってる大きな辞書だ。

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