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プリンセスを護衛

第43章 大地の友人

優馬は言われた(書かれた)とおりそっと突いてみた。
練り消しのはずなのに固い。
俊が注意してその奇妙な練り消しをテーブルから剥がして4人に見せた。

「これって…」

水野が呟いた。
盗聴器だった。
俊がマイクの部分に軽く手を当てて言った。

「どうやら今年も何か起きそうだな。」

俊はティッシュで声が漏れないように包み込みポケットの中にしまい込んだ。

「…で水原くんと水野くんの話を聞きましょう。」

そう言う俊の声はいつもの元気な声だった。

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