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プリンセスを護衛

第50章 番外編 演劇部の出し物

各国の王子たちが優姫を見つめる中、我関せずと言う顔でテラスから星を眺めている王子がいた。
黒髪で漆黒の瞳、凛々しい顔の王子だった。
泉女王が王様に聞いた。

「あのテラスで星を眺めている王子は?」

「A国の王子だとか。」

「舞踏会を何と思っているのかしら。」

泉女王はその王子に声を掛けた。

「あなたは踊らないの?」

「別に踊ろうとは思いません。僕は踊りは下手ですし。」

そう言ってまた星を眺めました。
その王子が踊らない訳と言うのは人に恥をかかせたり、迷惑を掛けたくないだけであって、決して悪意が無いことが見て取れました。

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