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プリンセスを護衛

第10章 壊れた関係

優馬はいつも通りバイト先である美憂の家に来た。

「千葉です。」

玄関で声をかける。
美憂が出てきた。なんだか見慣れない服だ。

「優馬、クビ。」

「???」

「クビだって言ってんのよ。」

「ちょっ、意味が?」

「そのままよ。」

「何でそんなにいきなり。」

「私を守るのは他の人でも出来るし、優馬には他にも守る人がいるんでしょ。」

「泉さんのこと?あれは…」

「いいよ。怒ってない。」

「じゃ、何で?」

「とにかくさよなら!」

「ちょっ、美憂!」

美憂は自分の部屋に入ってしまった。
仕方なく自宅に帰った優馬だがなんだか釈然としない。

「…。」

ベッドに横になりぼんやりと天井を眺めながらさっきのやり取りを思い返していた。

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