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プリンセスを護衛

第10章 壊れた関係

美憂に会わずに数日が経った。
優馬は元気がなく放心状態に近いようだった。

「優馬さん、元気ないですね。」

「千葉くん大丈夫?」

「優馬、ご飯食べに行こう。」

大地、泉、成瀬が順に声をかけるが優馬は「…うん」としか言わない。

「大丈夫?」

「…うん。」

「あの、話聞いてる?」

「…うん。」

「聞いてないでしょ。」

「…うん。」

こんな調子である。


「優馬は何があったんだ?」

成瀬が首をかしげる。

「俺もさっぱりだよ。優馬さん、頭でも打ったのかなあ?」

「恋患いかしら?それぐらいしか思い浮かばないし。」

3人も困り顔である。

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