テキストサイズ

プリンセスを護衛

第58章 一人で背負うな

「さっきのは事故。美憂が無傷だったのも僕の傷がまた開いたのも偶然。それだけだ。」

「なあ、優馬、本当に何があった?」

「何も無いよ。」

「さっきのって?傷がまた開いたって?」

「だから病院内をうろうろし過ぎただけ。」

「ンなことで傷が開くか!」

優馬は軽く息を吐き出すと俊に背を向けて帰れと言った。
優馬がこう言ったら、もう何を聞いても無駄だ。
帰り際、俊が振り向き言った。

「前、泉さんたちが聞いてきたんだけど…お前のこと。どうしようか?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ