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プリンセスを護衛

第61章 2年生の物語

その時、

「息子を離して下さい。東さん。」

ロッジの玄関から低い男の声が響いた。
そして姿を表した。 
俊也に似て意志を持った強い目、背はあまり高くないが痩せている。
歳は大樹たちの親と同じぐらい、40から50歳ぐらいだろうか。

「初めまして。俊也の父親の城戸一真と申します。」

そう言って頭を下げる。

「父さん?」

俊也が真っ赤に充血した目で自分の父親を見つめる。
信じられないという顔だった。

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