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プリンセスを護衛

第61章 2年生の物語

「お前がいなければ良かったんだ!」

東は俊也を抱えたまま、一真にナイフの先を向けた。
それが間違いだった。
ナイフを突き付けられていない俊也はただ、抱えられているだけ。
俊也は後頭部を東の顔に思い切りぶつけた!

「うわっ!」

東は思わず俊也を離したがナイフを持ったままだった。
俊也に斬りかかろうとした東に即座に気付いた大樹と俊が飛び掛かって押さえ付けた時、

シュッ!

その場に血が散った。
俊也の頬に一筋の赤い線が入っていた。

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