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プリンセスを護衛

第64章 花見での出来事

「そろそろ戻る?姉さんたち、心配してるかも…あれ?美憂ちゃん、どうしたの?」

美憂は泣いていた。
何故か分からない。
しかし、涙が溢れて止まらない。
大地は参ったなと困った顔をした。

「…もう少し後にしようか。」

大地は美憂の意地っ張りな性格を見抜いていた。
人に自分の弱さを見せたくない。
とにかく今、戻る訳にはいかない。
大地は取り敢えず姉に電話を掛けた。
近くで出店してたから美憂と少し見てから戻ると言う口実で美憂が泣き止む時間を稼ぐことにした。

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