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プリンセスを護衛

第64章 花見での出来事

フロアまで戻った8人。
男は優馬たちに気付かず怒鳴り散らす。

「言っとくけどな、俺は良いことしてんだぜ。行き場の無いヤツを雇ってやってるんだからな。」

優馬が柱の陰から現れた。
そして静かな口調でこう言った。

「ねえ、道徳的精神障害説って知ってる?」

「は?」

「お前が自分のやってることを良いこととして思っているみたいだから。」

優馬はスッと相手を見据える。
夕人はギョッとした。
優馬は何の感情の無いかのような目をしていた。
薄ら寒さを覚えるほどに。

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