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プリンセスを護衛

第65章 美憂のわがまま

パコンッ!

丸めた紙で頭を叩いたような音がした。
同時に優馬の首筋に冷たい液体のようなものが垂れてきた。
床には紙コップ。
そこで何が起こったか理解した。
美憂が水の入った紙コップを相手に投げつけたらしい。

「このくそ女!」

相手の男は標的を優馬から美憂にかえた。

「ヤバイ!」

咄嗟に優馬は美憂の前に回り込むと拳を繰り出してきた相手の手首を掴んで引き寄せると

「おりゃっ!」

と一声、見事に背負い投げを決めた。

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