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プリンセスを護衛

第66章 どこか遠くへ

もう帰ろうかと温室を出て、ホテルまでの道を歩いて帰る。
夜、見て回るだけでもこんなに長くかかるとは優馬も予想外だった。
あまりに遅くなり過ぎて、明日の朝起きられなくなっても困るしとも思う。
帰るまでの道であるお店の前で美優が足を止めた。
美優が見ているのはグランドピアノ型のケースに入ったプリザーブドフラワーだった。

「ミュウ?」

「え?」

「それ、欲しいのか?」

優馬が聞くと首を横に振る。

「いいの。高いし、他のお土産が買えなくなっちゃう。」

そう言って歩き出す。
そのままホテルの部屋に戻った。

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