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プリンセスを護衛

第15章 衣装の犯人

「メイド服?確かあったと思う。ちょっと待ってて。」

そう言うと優馬は店の奥に駆け込み先輩に事情を話し、終わったらすぐ返してもらうと言う条件付きで了承した。

「はい。」

優馬が渡したのは黒地に白のフリルが裾についているワンピースだった。

「わあ、ありがとう!」

「姉さん!」

大地が駆けてきた。

「赤いマントあったよ。」

優がうつむいてやって来た。

「ドレスがないの。」

優がぽつりと言った。

「ドレス?」

優馬が首をかしげた。

「そう。白いお嬢様っぽいやつ。ドレスって言うよりワンピースみたいなんだけど。」

「お嬢様…。」

優馬はとっさにケータイを取り出すとある番号をプッシュした。

「もしもし、白いフリルがついたようなワンピース持ってる?あっ!ある?よかった。え?違うよ。すぐ持ってきてもらえる?サンキュー。」

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