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「な、直......」


みんなに気づかれないように、そっと話しかけてくれる。


「いってみろ。どうした？」


いつもと違う、からかいなんてしない優しい直。

なんか、ドキドキする。


「あ、あのね.....


さっき人とぶつかったとき、

その、


ビキニの紐が


ほ、ほどけかかっちゃって、


その、自分じゃ浮き輪あるし、泳げないしで


結び直せなくて.....」



あまりの恥ずかしさに顔は真っ赤。下をむいてしまう。


「どっち？」

「え？」


「え？どっちがわの紐？」


「あ、えっと.....ひ、左の」



そういうと直はスッと水中に潜る。


もしかして......直してくれるの？





さわっ


「ひぁっ！！」


左の太ももにおそらく直の手が触れる。


「あれ、ツッキー、どーした？」

「な、何でもない！」



今度はおしりの下にも直の肌が触れる感覚が。


「ｯｯ！！」