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玩具箱*R

第1章 あやしいおとこ*

ガチャ


すぐに鍵を閉めた。

「え、えと…」

不安気に彼を見つめた。

先程までの明るく、安心感のある笑顔は消えていた

「…お前も噂を聞いてきたのか?」

くいっと顎を持たれ顔を寄せられた。
深い黒に近い青色をした目と目が合う

「う…わさ……」

恐怖から目線を逸らした。
どうしたらいいんだろう…

来るんじゃなかったよ…

「噂聞いて、好奇心で来たんだろ?」
クスリと笑みを零して、
猫のような目で私を見る。

「ごっ…ごめんなさい!何も言わないので…、帰してください……」

恐怖から足はガタガタと震え、立っているのがやっとだった。


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