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私とキミの恋愛事情

第6章 優しさ

目を覚ましたら、白い天井。
少しだけする薬品の香りと、
私の知ってるような香り。

「ん…」

重たいまぶたを頑張って開き、
体をあげようとする。
すると。

「………目、覚ました?」

急に男の人の声がした。

「っ…?」
「…久しぶり、愛ちゃん?」

私が首をかしげるとその男の人は笑顔で言う。
その笑顔は…

「ゆ、勇くん…!?」

懐かしい、笑顔だった。

「覚えててくれたぁ?嬉しいわ」

勇くんは笑いながら言う。
この人は中山 勇。
私と光のお兄さん的存在だった人。
以前、引っ越してしまってから会ってない。
久しぶりだった。

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