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「聞いてる?答えてくれたら、金縛り解くから。」

幼女みたいな声なのに、
ゾクゾクする声質。
そしてその声は恐怖と共に何処かで
“安堵”を感じさせてくれるのだ。

「これ、最後。ねぇ、本当?」
「ほんっ…と…!!」

最後という言葉に、反応して。
私はできる限りの力で声をはき出す
すると金縛りは解けた。

「ふふ。そっか」

その後、急に前の子が笑い出した。
それは小さい子が楽しそうに、嬉しそうに笑う時の、あの声。

さっきまで感じていた安堵感はどこかへ消えた。

「…………ねぇ、愛衣ちゃん?」

あぁ、そうか。
この声は、あの子だ。

「私のお願い、聞いてほしいの。」
「……うん。」

この後、私の記憶はありません。
ただ、覚えていることは………………