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私とキミの恋愛事情

第12章 “抵抗”と嫌気”と“嬉しさ”と…

「ハァ…」

“最悪”だった。
“悪夢”だった。
いや、悪夢ならまだマシだろう。
うん、まず“夢”だったら嬉しいな。

「っ…」

たまたま。
本当にたまたま。
窓から見えちまったんだよ。

愛衣と勇兄が…。

「っあああああああ!!」

親は仕事居ないから。
俺は叫んでみる。

叫んでみたところで何も変わらない。
逆に、
現実なのだということを生々しく
俺に教えてくるのだ。

「あぁ…。俺があの時さ…」

あはは、なんて苦笑がもれる。
今更後悔しても遅ぇのによ。

そんなこと考えていた時だった。

ガチャ、と扉が空く。

こんな時間に誰だよ…
俺は扉の方を向いた。

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