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私とキミの恋愛事情

第12章 “抵抗”と嫌気”と“嬉しさ”と…

「っん…」

意外とキスしてしまうと止められないものだった。
初めはキスで終わらせるつもりだった
勿論、普通ので。
でも愛衣が抱きついてきたから。
俺は…。

「んっ…んぅ…」

愛衣の口に舌を滑り混ませる。
さっきより息づかいが荒くなる。
さっきより卑猥な音がなる。
そして

さっきより俺じゃなくなる。

「んぁ…」

気づけば愛衣の胸に手が行っていた。
キャミの上から軽く、軽く触れる。

「んっ…」
キスはしたまま。
そのまま直に胸を触った。

柔らかくて…気持ち良い。
このまま続けたい。
でも…

「んっ…は…」
俺は口を離す。


「嫌なら言えよ、今のうちに」


俺は弱虫だ。
ここまでして今更。
“嫌われたくないから逃げてくれ”
なんて言っているんだ。
弱虫。

少しの間の静寂。
俺にとっては数十分くらいたった気がするが、
実際は何十秒かくらいだった。
そこで、愛衣は口を開いた

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