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矢部田光太、アレン
僕はここにこれる条件を知っている。
まず1つ交通事故で目を覚まさないことがあった。2つここを知らない。3つ眼鏡をかけている。4つそこの王子が一瞬でも見たことのあるひと。この4つが守られていればここにこれる可能性が高くなっている。
それに、王子としての決まりがある。女の子が来れば自分の妹と言わなければならない。その妹をいつか彼女にする。そして子供を作り、その子を王子として育てる。そのあとにきた女の子は十年間住民となる。
これを知っているのは王子の僕だけ。

今日はさっそくリエルの手術。これを行うのは僕、ただ一人。リエルが乗っているベッドを引いて関係者立ち入り禁止のシールが貼ってある部屋へと入る。この手術はこの国のお姫様という印を完全につけるのに絶対必要だ。
メスで股関節の上らへんを切って装置をはめこむ。そして薬を塗っておく。
緊張するな、やっぱり。
頭にもつける。
そして最後はキスをする。
甘い唇は僕の癒しになる。