風紀委員会委員長、視死萌イアム!
第1章 風紀委員委員長。
〜教室にて〜
「いっちー!大丈夫!?」
教室に入った私に最初に声をかけたのは高校に入って初めてできた友達の中垣内恵理奈(なかがいえりな)だ。女子の中の女子と言った感じで可愛らしく、男子から人気がある。私の事をいっちーと呼ぶ。
「三年生の男子と揉めてたとか…お怪我はありませんか?」
彼女も高校に入って初めてできた友達で、名前は古枯詩玲那(こがらしれいな)。彼女は清楚系女子で、こちらも男子からかなりの支持を受けている。親しい間柄でも常に敬語を使うのが特徴である。
「ああ、大丈夫だ。怪我はないよ。」
「よかったぁ〜!あたし心配してたんだからね!」
「私も、イアムさんにもしものことがあったらって…」
「おい、私はそこらへんの男子に負けるほど、落ちぶれたつもりないよ。」
私は中学生の頃にある理由で合気道、柔道を習得した。少なくとも基本は身につけており、プロでなければ負けたことはない。
「それでも、イアムさんは女の子ですから。」
「そうだよ!力じゃ叶わない時だってあるよ!」
「…女なんてとうの昔に…」
ガラガラガラ
ちょうどいいタイミングでドアの開く音がした。先生が入ってきたのだ。
「あ、ほらほら。HR始まるよ。」
私は二人を急かし、席につかせた。先生が出席をとっている間、私は窓に視界を移した。
(そう、女なんてとっくの昔に捨てたんだよ。)
私は誰にも聞こえない声で、つぶやいた。この声を聞けるのは、きっと……
誰もいない。
「いっちー!大丈夫!?」
教室に入った私に最初に声をかけたのは高校に入って初めてできた友達の中垣内恵理奈(なかがいえりな)だ。女子の中の女子と言った感じで可愛らしく、男子から人気がある。私の事をいっちーと呼ぶ。
「三年生の男子と揉めてたとか…お怪我はありませんか?」
彼女も高校に入って初めてできた友達で、名前は古枯詩玲那(こがらしれいな)。彼女は清楚系女子で、こちらも男子からかなりの支持を受けている。親しい間柄でも常に敬語を使うのが特徴である。
「ああ、大丈夫だ。怪我はないよ。」
「よかったぁ〜!あたし心配してたんだからね!」
「私も、イアムさんにもしものことがあったらって…」
「おい、私はそこらへんの男子に負けるほど、落ちぶれたつもりないよ。」
私は中学生の頃にある理由で合気道、柔道を習得した。少なくとも基本は身につけており、プロでなければ負けたことはない。
「それでも、イアムさんは女の子ですから。」
「そうだよ!力じゃ叶わない時だってあるよ!」
「…女なんてとうの昔に…」
ガラガラガラ
ちょうどいいタイミングでドアの開く音がした。先生が入ってきたのだ。
「あ、ほらほら。HR始まるよ。」
私は二人を急かし、席につかせた。先生が出席をとっている間、私は窓に視界を移した。
(そう、女なんてとっくの昔に捨てたんだよ。)
私は誰にも聞こえない声で、つぶやいた。この声を聞けるのは、きっと……
誰もいない。