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風紀委員会委員長、視死萌イアム!

第1章 風紀委員委員長。



「昨日もこの技で負けたのを忘れましたか…?」



と、彼の耳元で囁いた。



「てんめぇー…!!!!!」





「はいはい、喧嘩はそこまで。」





!?



またまた声がしたかと思うと
そこには生徒会会長、二年の二宮闇瑛理(にのやみえいり)が立っていた。



「朝っぱらから喧嘩ご苦労様。
でも風紀委員がそんなことしてていいのかな?」



「私は自分に降りかかる火の粉を払ったに過ぎません。」



「だとしても、こういう注目の仕方はあまりよろしくないんじゃないかな。」



…確かに彼の言うことも一理ある。貴瀬島亮太から先に手を出したとはいえ、仮にも風紀委員である私がこんな公共の場で問題を起こすわけにはいかない。渋々私は貴瀬島亮太を拘束する手を解いた。



「ああ、それから。」



まだなにかあるのかと会長を睨みつけたが、会長は私ではなく貴瀬島亮太のほうを見ていた。



「女に暴力をふるうのは、校則違反どころか、法律違反ですよ。それとさっき○○先生が貴瀬島先輩を探してました。」



「うるせぇんだ「また問題を起こして停学にはなりたくないでしょう?」



また怒り出しそうな貴瀬島亮太を会長の一言が静止した。彼もそれは嫌だったのか、舌打ちをしてその場を去った。



「はいはい、みんなも教室戻ってねー。」



それまで静かに事の行く末を見守っていた野次馬達も一斉に音をたてて自分たちの教室へ戻り出した。私も朝のHRが始まる前に教室へ戻ろうと歩を一歩進めた時



「あ、それから。
委員長、今日放課後生徒会室きてね。」



と、笑顔で言われた。



私は聞こえないくらい小さな声で「はい。」と答えて教室に戻った。



私の朝は、こんな感じだ。

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