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君と出会って世界が変わったー。

第4章 大切な人

「好き?」

「そう。」

裕罹は生がなんでそんな質問をして来るのか理解できなかった。

また生も、自分がなんでこんなしつもんをしたのか、自分自身もわかっていなかった。


「好きとかそういうのはない。」

裕罹はそう言うと、真剣な目をして生の方を見た。


「綾は私の大切な人…。もしかしたら好きって感情よりも、上かもしれない…。」

そう言った裕罹は生には微かに笑って見えた。



生はこの時、胸にチクっという痛みを感じた。

そして、裕罹の言葉に心がモヤモヤした。


この時からだろうか。












二人の心が動き始めたのはー。



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