『君と出会って世界が変わったー。』第5章「妬みと友達」　29ページ

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君と出会って世界が変わったー。

第5章妬みと友達

帰り道、
裕罹はずっと疑問に思っていたことを生に尋ねた。

「貴方はどうして、私を守るなんていったの？」

「多分俺さ。ほっとけないんだよ、裕罹ちゃんのこと。」

「ほっとけない？私が？」

「うん。だって、何でも1人で抱えこもうとするし…言ったじゃん、もっと誰かを頼っていいんだって！」

「………」

生の言葉に裕罹は黙り込んでしまった。

「難しいかもしれないけどさ、少しずつでもいいから誰かを頼って見なよ。例えば俺とか…あと病院にいる綾とか！」

生がそう言うと、裕罹は微笑を浮かべた。

「それとさ、」

少し間を空けてから、生は裕罹にいった。

「本気でなりたいんだ、裕罹ちゃんと友達に。」

その顔は今までに見たことないくらい、優しい顔をしていた。