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君と出会って世界が変わったー。

第6章 本当の友達

裕罹と深郗は人が少ない、屋上へと足を運んだ。


「今まで御巫さんが嫌がっていたのに、しつこくつきまとってごめんなさい。」

深郗は裕罹に深々と頭を下げた。


「……」

「愛歌ちゃんからのお願いだったんです。」

「愛歌って、あの…」



裕罹は呼び出された時のことを思い出していた。


「どうか、怒らないで下さい。愛歌ちゃんは貴方を嫌ってやったわけじゃないんです。本当です、信じてくださ…」




「何をやってるの!深郗!!余計なこと話すんじゃないわよ!!!」


「愛歌ちゃん…」


「ったく、どいつもこいつも…」


そして愛歌は寂しそうな顔をしてこう言った。

「そうやって、みんな私から離れていくのね…」


微かな声だったけれど、裕罹にはよく聞こえた。


「御巫 裕罹!水速くんとは今後一切話さないで。話したら…どうなるかわかってるわよね?」


愛歌は勝ち誇ったようにいっていた。

だが、裕罹にはその姿が無理をしているようにしか見えなかった。




愛歌はそう言って屋上を出て行った。


「御巫さん、すみません。また機会があれば続きをお話いたします。また明日からはいつもと同じようになると思いますが…迷惑をかけてしまってすいません。」

軽く会釈をして深郗も愛歌に続いて屋上を出て行った。


生が前に言っていたように、深郗がそんな悪い子には感じられなかった。


でも深郗はなぜ愛歌と一緒にいるのだろう…


裕罹には少し不思議だった。


そして裕罹も屋上を出た。

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