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一番聞かれたくない質問をされた。

「人と関わるのが面倒だから。」


その言葉は間違ってはいない。

流石に真実を話すなんてこと、したくない。


「それだけ？」

生は鋭く聞いてくる。


「それだけよ。文句ある？」


「だから友達出来ないんだよ？」


「別に、友達なんていらないから。」

そう言うと、生は黙って何かを考えはじめた。

これ以上話しているとキリがなさそうなので、

裕罹は今のうちに帰ろうとした。

その直後、裕罹が予想もしなかった言葉が飛び出てきた。


「じゃあ、俺と友達になろうよ！」

「…話聞いてなかった？、友達なんていらない。」

そうだ、関わったって…

「そんなこと言わずに…ね？」

生は、顔のところに手を合わせてお願いポーズをしている。

普通の女子ならノックアウトだろうが、

裕罹には通用しない。

「絶対に嫌！！」

「えー！！」


こうして生とは最悪な出会いをした。


しかし彼との出会いが、私の未来を大きく変えるなんて思いもしなかった。


人と関わることで、

悲しませてしまう

傷つけてしまう

そう思って過ごしてきた私を、

彼は包み込んでくれたー。