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「…私に何か用？」

嫌いだと思うと、いつも以上に人に冷たく当たってしまう。


「いや、なんで告白断るのかなぁ〜って。」


「好きでもないのに、付き合いたくない。ただそれだけ。」


裕罹は、生の質問に即答で答えた。


「まあ、確かにね。」


分かってるのなら聞かないで欲しいと思いつつ、その言葉をぐっと飲み込む。


今月で一体何人に告白されたのだろう。

その度にギャラリーが増えていて、嫌気が差す。

呼び出される度に、気持ちがどんどん脱力していく。

でも、愚痴を言える友達なんて居なくて…

渋々と男子に着いて行く…

そして今日みたいにこっ酷く振るのだ。

それでも告白してくる人は一向に減らない。

裕罹は自分がどんな風に思われてるかなんて考えるのが怖かったから、その理由がわからなかった。


どうせ私の過去を知れば、みんな軽蔑するのだから。

仲良くなるだけ無駄だ。



などと考えていると、生が口を開いた。

「ひとつだけ質問してもいいかな？」

「何。」



『君はなんでそんなに人を避けるの？』


その言葉は、まるで裕罹の心の全てに問いかけるようなものだった。