君と出会って世界が変わったー。
第6章 本当の友達
一体この女はどこまで悪女なんだろうか…
愛歌ちゃんをどれだけ苦しめれば気が済むというのか。
「いーくんが好きなんでしょ?だったらいーくんに愛されないんだったら、消えてくれたって構わないよねー?」
愛歌ちゃんはずっと俯いたままだった。
きっと涙を堪えているんだろう。
しばらく沈黙が続いた。
すると安野さんは舌打ちをしたかと思うと
愛歌ちゃんの胸ぐらを掴んだ。
「いい加減はっきりしろよ!あんたみたいな女見てると虫酸が走んだよ!!!」
そう言うと凄い力で愛歌ちゃんの腕を掴み、フェンスに向かう。
鍵のついたフェンスの扉を開け、
愛歌ちゃんを引っ張る。
「ほら。さっさとここから落ちて、消えちゃいなさいよ!!」
その時の安野さんの顔はすごい笑顔だった。
愛歌ちゃんはボロボロと涙を流し、死にたくないと全身で訴えていた。
そんな中、救世主が現れる。
「美羽!愛歌の手を離せ!!やりすぎにもほどがある!!!」