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君と出会って世界が変わったー。

第6章 本当の友達



「水速くん…!ごめっ……助け…てくれ…て、……あり…がと……」


まだ、安野さんに怯えながらも

愛歌ちゃんは水速くんにお礼を言った。



「無事でよかった…!!」

水速くんは、愛歌ちゃんをなだめるように

そっと抱きしめた。





その瞬間

我慢していたものが一気に溢れ出し、



愛歌ちゃんは水速くんの腕の中で


声を上げて泣いた。













安野さんは

そんな二人を


切なそうに見つめ、





フェンスの外へと


一歩一歩動き出した。

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