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この手を離さないで

第11章 第十一章 3年分の思い

尚人side


あれから 渚ちゃんと買い物を済ませて病院に戻ると、陽が柚希のベッドに突っ伏して寝ていた。

こいつにもいろいろ迷惑かけてるからな。



「陽寝てるけど、どうする?起こす?」


「いや、そのまんま寝かせてやって。
俺のせいで、気ぃ使わせてるし」


「わかった。」


渚ちゃんがそっと陽に布団をかけてくれた。


陽、だいぶ疲れてるみたいだな。
昔も今もお前には迷惑かけてばっかでゴメン。

でも、お前が居てくれるから俺はまだ頑張れるんだぜ?

「サンキュー…陽兄。」


寝ている陽の側にお土産を置いて、俺と渚ちゃんは部屋を出た。


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