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この手を離さないで

第7章 第七章 待ってる




俺の話を彼女は黙って聞いてくれた。
話終えると彼女は力強く言った

「私、俊に会いたい。
会って俊から来れなくなった理由を聞きたいの。」


強い子だな。

でも…、今の俊にはその言葉だって届かないかもしれない。


「わかった。
とりあえず、俊の所に行こっか?」




コン、コン
ドアをノックして一応声をかける。

「尚人、俺だ。入るぞ!」





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