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優しくしないで

第10章 友情の取りこぼし


友人の死…


剣は…人生最悪の時間を過ごしたに違いない。



『剣…』


私は剣をギュっと抱き寄せた。


昨日、仁さんに抱きしめられて…落ち着いたから



私にできる唯一の事…




「つ…う・・・」



剣の苦しそうに涙をこらえる声が、私の胸の中で聞こえる



辛かった、今だって辛いはずだ…




「太一・・・・たい・・ち・・」



剣は、こらえていた感情を…


声にだした。







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