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優しくしないで

第7章 残酷な呪文


私を抱きしめる仁さんの腰に…





散髪用のハサミが見えた










私が………死ねば…









「だめだよ………それは…」




『…どうして……』





「死んでも……彼には…会えないよ」









「太一君…は、
留美ちゃんの恋人だったの?」








私は首を横に振った…













『友達の―――――彼氏』













沈黙が続いた…














そう…



太一は…


静ちゃんの…







彼氏…









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