テキストサイズ

優しくしないで

第7章 残酷な呪文

=========…



高校一年の冬






『留美ちゃん、
私…太一君が好きなんだ…
応援してくれないかな?』










静ちゃんから…太一が好きだと…聞いた時


胸が痛かった…



私も…
太一が好きだったから




でも、今の
“友達だから一緒にいられる”と、言う関係を崩したくなかったのも事実…




静ちゃんの恋を応援することにしてしまった…





その日から…


胸の痛みは止まらないし…

静ちゃんの顔も、

太一の顔も…


見れなくなってしまった…






友達だけど…

友達と言っていいのか…
微妙な距離になってしまった







私が…静ちゃんに嫉妬し



付き合い出した…
太一に…腹を立てていた状況だったに違いない…










嫉妬…





多分…ここから…






狂いだした





私の気持ちが…歪みだした…



ストーリーメニュー

TOPTOPへ