優しくしないで
第7章 残酷な呪文
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私は、病院のベッドにいた…
私の左足には…
重い…ギブス
重くて…足が動かない…
動かそうとすると…
感覚が…
足の感覚が…ない
『……足…?』
私の声に、両親が駆け寄ってきた
今まで見たことのない感情の顔…
『…お母さん?お父さん…』
私の失われた記憶は…
両親と医師…教師、顧問、コーチ…部長から次々と知らされていった
聞かされる度に…私の足は…
もう、陸上を続けれないと宣告され続けると言う…
残酷なものだった