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優しくしないで

第7章 残酷な呪文

太一は



私に優しい言葉や励ましの言葉を言わなかった…



陸上を諦めたくないと…私が望んでいたから…





しかし、




現実は…

私の気持ちなんて…無視して進む…





怪我をし、復帰の目処がたたず
体育科で負い目を感じるくらいなら

普通科へ編入させたい…と、両親の提案に、担任も顧問も…快諾した


“もう、走れない…
この子には…期待できない”



そう全てに…


見捨てられたのだと感じた










体育科にいられない…










太一とも別々に…












そう、思ったら…














焦った…










太一も…




私を見捨ててしまう…












『太一…私を………



抱いて………





快楽で…現実から…




逃げたい……から……』





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