テキストサイズ

聖夜に天使は舞い降りて~angel only for me~

第5章 朝、夢と現実の間で……

───カチャカチャカチャ……。


トントントントン───。



僕は寒さと、何か遠くで聞こえるような物音で目を覚ました。



ただその瞬間は今まで自分が寝ていたのだという事でさえも認識できてはいない。



「ん~……、ん・・・?」



だんだん意識がハッキリし始める……。



───あれ……。今何時?───



そう思っては時計を見た・・・。



時間はまだ6時を廻ったところで、外も薄暗い……。


この時間では朝の身支度をするにはまだ早過ぎる……。



あれ? でもここは家だっけ……?



それですらもまだ掴めていない……。



でもこの見慣れた天井は間違いなく僕の部屋。


自分のうちにいるのは確かなようだ……。



でも、眠りに落ちるまでの記憶が定まらない・・・。



僕は未だ朧気な記憶を手繰り寄せていく───。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ