聖夜に天使は舞い降りて~angel only for me~
第5章 朝、夢と現実の間で……
「で、でも……。
自分を大事にした方がいいよ・・・」
最もらしいことを言って自分を、彼女を落ち着かせようとする僕。
でも───。
「私は・・・。
あなたと結ばれるためにあなたの元に降りてきたんです!」
今度は一転、涙ぐんだ目をしてまっすぐ僕を見つめてきた。
ここまできてようやく気付かされた。
ああ、僕は女の子にここまで言わせてしまったんだな。と。
相変わらず情けない奴だ、僕は───。
「わかったよ・・・。でも……、いいの?」
彼女はコクっと頷く。
自制が取り払われ僕の興奮は、昂まる……。
「はい……、私は・・・。
───かまいません」
こうして僕の二度目の“初体験”が始まった。