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置屋に着くと、山崎が
置屋から菱屋へ行けるように話を通す。

山崎「うちら姉妹、菱屋さんへ行くように言われたんやけどお願い出来ますやろか？」
と、柔らかい笑顔で山崎が置屋主人に話し掛ける。


置屋主人「ああ、話は聞いてるよ。少しばかり待っていてくれるか？」
と、主人は下を向きながら答えた。

土方と原田は、無礼な主人の振る舞いにイラっとして、殺気をこめて睨む


置屋の主人が視線に気づいた
置屋主人「今、呼びに行った！……から、もう暫くさ、待ってて貰えるかい？」


突き刺さる視線が痛くて顔を上げ、一言文句でもと思ったが
土方も原田も美人で艶があり、山崎に至っては花が咲いた様に可憐で毒気を抜かれてしまった。