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千鶴、心の声
井上さんも天霧さんも同じ様に平和を重んじているのだなぁ…素敵な事！


それを尻目に、パクパクと甘味を味わう島田。

島田は島田なりに気を使い、
でもうまい言葉が見つからず甘味を次々と食していた。


井上、天霧「ただ、暴走する仲間は時に困る。」

井上と天霧の見事なシンクロに、千鶴はむせ
島田はスイートポテトを喉に少し詰まらせる。

井上「天霧さんも同じ様に思う事があるのか」

天霧「井上殿も同じ様に思う事があるのですね…」

お互いの悩みは言わずもがな…

井上「さて、そろそろ私は隊務に戻らなければ…」

天霧「ああ…もうこんな時間なのですね…私も屋敷に戻らなくては、風間が怒鳴ります。」

井上「あまり無理せずに」

天霧「井上殿も。
では雪村くん、島田殿もありがとうございます。
私は帰ります。失礼致します。」

天霧の姿が見えなくなった後、島田が井上に向けてポツリと声をかけた。
島田「井上さん、たまには俺にも仕事や面倒ごとまわしてくださいね。」

井上「ありがとう、島田くん」
井上は優しく微笑んだ。

千鶴は空を見上げながら思った。

こんな幸せです穏やかな悩みばかりの、日々になりますように。
でも、ちょっぴり井上さんと天霧さん、島田さんの負担が減りますようにと。

千鶴「さーて、洗濯物も乾いたかなっ！」

気持ちの良い陽気がこの四人を後押しする様な、そんな陽気だった。