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最初の目的地

茶の博物館に着いた。

山南「お世話になります。お願いをしていた株式会社新選組の者です」

博物館担当者「お待ちしておりました。どうぞ、こちらです。」

博物館担当者「茶はもともと中国から来たと言われ、
静岡にお茶を伝えたのは、高僧聖一国師と伝えられています。栄西より 40年ほど後に中国に渡り、やはり臨済宗と茶を持って帰国しました。現在の静岡にお茶の種を蒔いたのが、静岡茶の始まりとされています。」

山南「その後、今川氏の栄えた頃には既に静岡の茶は有名だったそうですしね。」

博物館担当者「そうなんです。お詳しいですね。
また、静岡は徳川家康に所縁のある土地で、茶は献上品としても重宝されていたようです。」

土方「駿河路やはなたち花も茶のにおい」
(香り高い花橘も、駿河の茶の香りのすばらしさにはかなわない)

斎藤「芭蕉ですね」

土方「ああ。茶は昔から有名だと証明する句だな」

沖田「でた、豊玉。」

近藤「まぁまぁ、いいじゃないか総司。歳は発句が趣味なんだから」

土方 顔面が真っ赤になる
土方「総司ーーーー！？」

山南が土方に向けて、静かに氷の微笑を含ませる

土方「すまない…」
沖田「やーいやーい」

山南「沖田くん？」
沖田「すみません…」

山南最強である。

近藤「こほんっ…あー。失礼致しました。」

博物館担当者「いえ。
ではこちらは、世界の茶をご覧いただくエリアです。
ごゆっくりお楽しみ下さい。
申し訳ございませんが私はここで、失礼致しますね」

丁寧なお辞儀の後、担当者は下がって行った。

茶の知識がほぼ無かった５人が、この博物館である程度の知識を着ける事ができ、博物館を後にした。