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恋して桜!

第9章 不知火さんに恋したら

千鶴の用意した肴が意外にも美味い

チビでなんにも出来ないかと思ってたが、
よくよく話を聞くと飯も用意するらしいし、
荒れた手をみれば水仕事をしている事が容易に予想できた。

千鶴「たまにはゆっくりお酒呑むのもいいんじゃないですか?月見酒って言うんですよね、こうゆうの」

千鶴は不知火を気遣いながらのんびりと話す。
千鶴「あ、碁でもやります?」

不知火「手加減しねぇよ?」
千鶴「望むところです」

パチリ、パチリ
碁石を置く音がする

千鶴「んー。んー。…」
頭を抱える千鶴

不知火「諦めろよ」
千鶴「嫌です」
不知火「…強情な女だな」

千鶴「これかな。」パチリ
不知火「うそだろ?!……うぉぉ」

横から永倉と平助が覗き見する
永倉「意外だな、千鶴が碁を打つなんて。しかも案外良い手だぜ?」
平助「ほぇー。千鶴そんなのもできるんだな」
千鶴がえへへ、と照れていると次の一手がくる
不知火「これでどうだっ!」

千鶴「ああああああ!」
永倉「あっちゃーこりゃぁ…」
平助「どうゆうこと?」
永倉「見りゃわかるだろ?この手を打たれたら後がねぇ」

千鶴「残念ですが。お手上げです…」

不知火「よっしゃー」

今夜も楽しい夜が更けていく

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