
恋っていうから愛に来た。
第1章 葵と蒼太とその他
蒼太「…良かったのかよ」
葵「ん?何が?」
蒼太「女たち、まだ喋りたそうにしてたし。オレだけ先に行けばいい事だったのに」
蒼太のその言葉を聞き、あたしは蒼太にデコピンした。(身長差があってなかなか大変だったけど)
蒼太「ーってぇな…何すんだよ」
葵「あたしは蒼太の事の方が大事だもんっ!蒼太、知らない子と一緒にいるの、昔から苦手だったでしょ?だーかーら、先に行こうとしたんでしょ?」
蒼太「昔の事とかよく覚えてられんな」
葵「あたしの幼馴染で大親友の蒼太の事、忘れるワケないじゃん?」
蒼太「その記憶力、勉強に生かせよな」
葵「うっ…」
蒼太「ま、ありがとな」
蒼太はポンとあたしの頭に手を置いてから、一人で学校に向かっていった。
葵「クスッ…って、ちょっと蒼太?!待ってよ~!!」
急いでその背中を追いかけた。
