年下の彼に一目惚れをしました。
第2章 #2
「だめ?」
って甘い囁きに誘われたら、私
断れないよ。
「だめ、じゃないで、す」
私は俯いて羽柴くんに返答をすると、
羽柴くんは前屈みから体を直して
"じゃあ、行こ?"って言って
私のノートを持って私を待ってる。
私は鞄に筆箱を入れて鞄を持ち
羽柴くんと一緒に羽柴くんの家に
向かった。
そして、今―
羽柴くんの部屋の小さなテーブルで
隣に羽柴くんが座っていて、
教えてもらっている状態。
「ここ、また間違ってる。
だから、ここは―」
そう言って近付く彼。
彼の髪が、私の髪に絡み合って、
彼の声が、私の耳元で囁かれて、
もう勉強に集中できないくらい
ドキドキしてる。
「聞いてる?」
「えっ!?
あっ…はい」
いきなり顔を近付けられて
思わず目を反らす私。
「そういえば名前、聞いてないね」