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他人事

第11章 色塗り

「さ、三分計り直すとしましょう」
「もう正は気絶してるわ。やっても意味ないじゃない」
「ふふふ、残り二分半」
「ちょっと、聞いてるの!」
美恵子は聞く耳を持たなかった。あずさは意見には一切耳を傾けなかった。
「 そろそろ三分経つわね。この男を起こしてあげないと」
「分かったわ」
あずさは小さな声で呟いた。
「なぁに?聞こえないわねぇ。もっと大きな声で言って御覧なさい」
「分かったから!協力するから」
「はははは。さぁ準備するのよ」
そういうと、黒服の人間は撮影の用意をはじめ、あずさはイスの背もたれに手をかけるようにして四つん這いの体勢にされた。
「美人女弁護士がアニメのコスプレでおもらし。なんてマニアックなのかしら。このAVは絶対に売れるわ。さっ早く出すのよ」
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