ダーリンは12歳年下〜遠恋の果てに〜
第4章 2000年:深まる関係
あたし達は早速ご対面の報告をする為、隆司と今日子に電話した。
『しいタン、すごいかわいい!!』
ゆうタンは照れながらにこにこ笑顔でそう話す。
あたしはそれを横で聞きながら一安心。
よかった♪
実際のあたしを見ても嫌になったりしなくて。
うれしい!
ゆうタンも顔がでかくて17歳にしては老け顔だけど
でもかわいい!!
もう、あたしは恋する乙女。
お互い嬉しいわ恥ずかしいわでなんだかぎこちないけど、やっぱりやっと会えて嬉しくて満面の笑みで会話をかわしていました。
そのあと2人で室内型の遊園地へ
アトラクションに乗ったり、プリクラを撮って楽しんだ。
『俺、しいタンと並んだらやっぱり顔でかい!』
『あははは、じゃあ遠近法でちょっとあたしより後ろに行かなきゃ(笑)』
パシャ!
はじめてのゆうタンとのプリクラ。
はじめて形になった2人の思い出でした。
でも、たのしい時間はあっと言う間に過ぎる。
そろそろゆうタンが大阪から帰る時間か近づいてきた。
あたしも主婦。
やっぱり夫との生活がある家に帰るらなくちゃならない。
さっきまで笑顔ではしゃぎあってたのに、まるで夢が覚めてくかのよう。
重い足取りで新大阪へ向かった。
しっかりと繋いだ手。
離したくないよ。
ずっと繋いでいたい。