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会議室から恋。

第22章 10 坂下健人

「え?キャッ!」

前を歩いていた杉山さんが誰かとぶつかる。

慌てて手を出すが、右手には荷物。左手は動かず。

助けることもできない。

「ごめんなさい」

丁寧にお辞儀をし、きちんと謝る。

オレ、こういうところも好きだ。

きちんと礼儀ができてる人。

その杉山さんの横に立ち、杉山さんが頭をあげるのを待った。

「あ。坂下さん。ぶつかっちゃった」

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