
ちょっと苦手な王子さま
第1章 第一章
バイバイをしたあと、私はまっすぐ家に向かった。
そして例の曲がり角を曲がった。
…………
先輩?だよね?朝会った…えっと…つみ…つ……
めんどくさいから先輩でいいや。
そしてこの状況、わたしは無視していいのかな?
「おぉーーっと!これは偶然!!原田ちゃーん!」
あぁ、そうなりますか。
「何をしているんですかそんなところで。」
先輩は曲がり角を曲がって少ししたところの電柱に寄りかかってドヤ顔で立っていた。
「僕!?僕ね、今待ってる人がいたんだよ♪」
「待ってる人?そうなんですか。それでは。」
わたしが帰ろうとしたら通せんぼされた。
「いやいや、待ってる人というのは君のことだよー!原田ちゃんのことを待っていたのさ♪」
「あ、そうなんですか。それでは。」
「だぁぁぁあ!!!原田ちゃん僕の話し全く聞いてないだろうー!原田ちゃん待ってたって言っただろう?」
「…なんの御用ですか?」
わたしはため息をつきながら聞いてみた。
「僕はね、原田ちゃんとお友達になりたいんだよねー♪」
「そうなんですか。それは光栄です。」
「え!?ほんと!?じゃあ、原田ちゃんも、僕とお友達になりたい感じかなぁ?」
「先輩は私にとって、あまりよろしくない先輩です。」
おっ…と
ついついはっきり言ってしまった…(笑)
